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百年海図巻 [上映時間: 100年]/ 100 Years Sea [running time: 100 years]

teamLab, 2009, Digital Work, 5 channels, 100 years

百年海図巻 [上映時間: 100年]/ 100 Years Sea [running time: 100 years]

teamLab, 2009, Digital Work, 5 channels, 100 years

《百年海図巻》は、上映時間が100年の映像作品。
この作品は、WWF(世界自然保護基金)が2009年9月に発表した「今世紀末までに地球の海面は最大120cm上昇する」という予測に基づき、2109年までの100年間、実寸の時間で海面が上がっていく。
2009年に生まれたこの作品は、生まれた瞬間から現実の海とパラレルな世界になる。100年後、私たちがこの作品を見たとき、現実の海は、どんな様子だろうか。私たちが予想するよりも凄惨な海なのか、穏やかな海なのか。作品の海はその時がくるまで上昇し続ける。

古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現される。線で描かれた波は、それらが流れの中の一部であることを気付かせてくれる。そして、その線の集合には、波が生き物かのように、どこか生命を感じる。

実際、波が立ち上がる時、生命が花開くような強い生命の息吹を感じ、波の一つ一つが生命であるかのようにすら見える。しかし、波が崩れ落ちて消えた時、花が散るかのような儚さとともに、それが海の一部だったことに気が付く。そしてその海は全ての海と繋がっていて、つまりは、世界中の全ての波は、繋がりあっているのだ。
波が生命に見えるのは、生命とは、力強く立ち上がった波のようなものだからだ。生命は、全て連続的につながりあった一つの大海から、一度もとぎれることなく連続的に立ち上がり続ける、奇跡的な現象なのだ。