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金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo

teamLab, 2021, Digital Installation, Continuous Loop, Sound: Hideaki Takahashi

金堂の反転無分別 / Reversible Rotation in Toji Kondo

teamLab, 2021, Digital Installation, Continuous Loop, Sound: Hideaki Takahashi

平安遷都とともに建立された東寺、金堂は、その本堂。
平安京の正門、羅城門を挟んで建立された東寺と西寺。796年に東寺が創建され、金堂は、最初に工事がはじめられた。以後、600年以上、都の正面でその姿を残し続けたが、1486年に焼失。現在の建物は、1603年に再建される。宋の様式を取り入れた天竺様と和様を合わせた桃山時代(16世紀後半)の代表的な建物である。

金堂に「空書」が書かれていく。「空書」は、作品空間の中を全て同一方向に回転しているが、「超主観空間」の特性として、視覚的には、左回転も右回転も論理的に同等となる。そのため、意識によって、書は、左回りにも、右回りにもなる。

「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」の論理構造によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。