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スケッチピストン

チームラボ, 2009-, Web

スケッチピストン

チームラボ, 2009-, Web

キャンバスは、世界になっており、線を描くと、線は世界に作用し、キャラクターが線を跳ねたり、線の上を滑ったり、もしくは、ボールが跳ねて音を奏でたりします。 Sketch Pistonプロジェクトは、絵を描く行為に新たな価値を加えることによって、絵を描くことをもっと楽しんでもらおうとする『New Value in Behavior』のコンセプトが使われたお絵描きツールのWebコンテンツです。「ユーザーインターフェイス」とゲームやツールなどの「コンテンツ」を統合した『コンテンツインターフェイス』というチームラボのコンセプトのもと、コーポレイトサイトやプロモーションサイトのインターフェイスとして、シリーズを発表していっています。


描いて世界を創るバージョンは、キャラクターが、描いた線によって飛んだり滑ったりします。スタンプを押すと、押されたスタンプは、動き出します。
まだ、想像力が豊かだった子どものころ、僕らは、空想が溢れ、溢れた空想を絵に描くと、空想はさらに広がり、絵の中の世界は動きはじめていたような気がします。線を描くと、絵の中の世界が動きはじめることによって、大人になって想像力が足りなっても、そして絵が上手くなくても、また、自由に自分の絵を描く楽しみを思い出してほしいと思って創りました。あなたが、自由に描いた世界が、そのままキャンバスの世界に作用し、世界は創られ動きはじめます。


描いて奏でる楽器バージョンは、描いた線や押されたスタンプに、ボールが跳ねて、音を奏でます。
まだ、常識から自由だった子供のころ、僕らの身の回りのものは、全て楽器で、自由に音楽を奏でていたような気がします。大人になって常識に縛られても、そして、音楽なんて作れないと思っていても、また、自由に自分の音楽を奏でる楽しさを思い出してほしいと思って創りました。あなたが、自由に描いた世界が、そのまま楽器となり、音楽となります。


情報社会以前は、デザインとは、みんなが鑑賞するためのコンテンツをクオリティ高く創ることでした。全てのユーザーが表現し、自分の友達が表現したものがコンテンツとなる情報社会では、デザインとは、ユーザーがより自由に表現できるようにすることかもしれません。プロではないユーザーの表現が、コンテンツとしてより高いクオリティになるツールのようなものをデザインすることが、デザインなのかもしれないのです。