Transcending Boundaries

2015

作品の境界を破壊する

本来、世界は、複雑に連続し合い、独立して存在できるものはないし、境界もない。しかし、人間は、その連続しているものを連続したままに捉えられない。人は、認識するときに、言語や論理で切り離して認識する。認識するたびに、本来存在しないはずの境界を、意識のなかでつくり続けて、世界を切り離していく。そして、切り離して認識するうちに、まるではじめから境界があるかのように錯覚してしまう。

作品の境界をなくす。作品は、他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、独立した存在のまま、他の作品と混ざり合う。作品同士が、境界なく連続するさまを描く。