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講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo

teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

講堂に咲く増殖する無量の生命 / Proliferating Immense Life in Toji Kodo

teamLab, 2021, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

平安遷都とともに建立された東寺。823年、国立の寺院だった東寺を託された弘法大師空海は、密教という教えを伝えようとし、その中心的な建物として位置づけたのが講堂。講堂の中心が寺域の中心になるよう、密教の中心的建物として建てられた。
1486年に金堂、南大門などとともに焼失。金堂が桃山時代、南大門が江戸時代に入ってからようやく再建できたのに対し、講堂は焼失より5年後に、最優先で再建された。

講堂に、花々が、誕生と死を繰り返しながら増殖していく。増殖しすぎると、一斉に散って死んでいく。
また、人々が花々に近づくと、花々は散って死んでいく。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。