Megaliths in the Garden
teamLab, 2021, Interactive Digital Installation
異なる時空の塊(メガリス)が、庭園に群立する。
メガリスには、一時間を通して、この地域に咲く一年間の花々が誕生と死滅を永遠に繰り返していく。人々が近くで動きまわると花々は散っていき、じっとしていると花々は普段より多く生まれる。この地域の代表的な花、白もくれんも作品空間に咲き渡る。
メガリスには、水が流れる。人々がメガリスに近づくと、水の流れが変化していく。水は人々のふるまいの影響を受けながら変容し続ける。そして、水は花々を散らせる。
庭園の草花は、一年間を通して、四季折々の花が咲いては散っていく。
鑑賞者が存在する現実の時間、都市の時間、花の生死が繰り返されていく時間、それぞれの異なる時間が、身体、都市、そして作品世界に接続したまま、交差し重なり合う。作品空間は、異なる時空が重なり合う。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。