生生流転柱 / Pillar of Constant Flux
teamLab, 2026, from the series Pillars that Dance with the Wind, 2023-, Installation, Sound: Hideaki Takahashi
すべての生命は、物質とエネルギーの流れの中にあり、流れそのものが構造を作り、維持している。
それは、石ころや鉄、そして、これまで人間がつくってきた物体のように、それ自体で独立し、静的で安定的な構造をもつものとは根本的に異なる。
この作品は、空気を内部に閉じ込め、その圧力によって立っているのではない。入口と出口は同じ大きさで、空気は内部を絶え間なく流れ抜けていく。その流れそのものによって、作品は立ち、その構造と存在を維持する。流れが止まれば、物質は残っても、作品としての存在は消える。
ここでは、流れによって物体が動かされているのではない。流れそのものが構造を生み、存在を立ち上げている。
作品は、風や雨、湿度など環境の影響を強く受け、動きや高さを大きく変えていく。それでも、存在を生む環境が維持され、流れが続く限り、絶えず形を変えながらも、その存在は維持される。
それは、動き続け、しなやかでやわらかく、そして脆い。
《生生流転柱》は、彫刻を、固定された物体から、開かれた環境の中で、絶え間ない流れによって構造が生まれ続ける存在へと拡張する試みである。作家が直接形をつくるのではなく、存在が生まれる環境をつくる。ここでは、彫刻の存在条件が、物質から、流れが生む秩序へと移行する。