色の概念の更新 / New Expressions and Concepts of Color
2018
チームラボは色の表現方法や概念を更新し、まだ見ぬ新しい色を創ることを試みている。
「固形化された光の色」(61色)と「液化された光の色」(57色)は、新しい色の表現方法によって、まだ見たことのないような新しい色を模索している。
《呼応する小宇宙 - 固形化された光の色》、《呼応する小宇宙 - 液化された光の色》
「動的平衡色」は、今までの色の概念とは違い、凝視して見た時、色は常に変化しうごめくが、遠くから見た時、色は全く変化しない。つまり、極小(微視的)では、色は時間の概念を持つが、全体(巨視的)では、色は時間の概念を持たない。
《共鳴する茶》
「平面化する色」は、オブジェや空間の立体感をなくし、オブジェや空間を平面化する。空間は色の平面となり、身体はその色の平面に埋没する。
《意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊》、《空中浮揚 - 平面化する赤と青、曖昧な紫》
FEATURED WORKS
teamLab, 2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている。人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。色の変化の中で、空間は、球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から、放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。各球体が自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体として光のふるまい(球1つを1ドットと考えた3次元的な映像表現)は維持される。そのため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は衝撃を受けた球体を中心として球状に光が広がっていく。そして、その立体的な存在の構成要素である球体の物理的な位置は自由であるため、人々は、立体的な存在として認識しつつ、球体をかき分け、その立体的存在の中に入っていく。浮遊する球の集合である空間の形状は、人々のふるまい(押しのけたりぶつかったり)によって変化する。また、球体の集合のもつれ具合を判断し、風と気圧変化によって、球体は、低層で高密度になったり、一斉に高層に上がったりと、空間も自ら空間の形状を変えていく。近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーションなど、曖昧な色彩に、季節の色の名前がついていた。球体は、光だからこそ発色できる曖昧な9色(水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ)と、空間を平面化する3色(青、赤、緑)の計12色の色に変化していく。
もっとみるteamLab, 2019, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
空間は、光のovoid(卵形体)によって立体的に埋め尽くされている。人々はovoidをかき分け、空間の中に入っていく。人々は、空間を、曖昧な色で光るovoidの群によって立体的に認識したり、単色に満たされることによって平面的に認識したりと、立体と平面とを行き来しながら、立体と平面に身体ごと埋没していく。光のovoidは、人に叩かれ衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりのovoidは、近くのovoidから、放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。各ovoidが自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体としての光のふるまいは維持される。そのため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は、衝撃を受けたovoidを中心として、球状に光が広がっていく。人々は、光の立体的な存在として認識しつつ、ovoidをかき分け、その立体的存在の中に入っていく。ovoidは、光だからこそ発色できる曖昧な9色(水の中の光、水草のこもれび、朝焼け、朝空、たそがれ時の空、桃の実、梅の実、花菖蒲、春もみじ)と、空間を平面化する3色(青、赤、緑)の計12色の色に変化していく。
もっとみる世界は、均質化されつつ、変容し続ける / Homogenizing and Transforming World
teamLab, 2013, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
空間に浮遊している各球体は自律している。光の球体は、人が叩いたり何かにぶつかったりして衝撃を受けると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、そのまわりの球体も呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせていく。そして次々にまわりの球体も連続的に呼応していく。世界にネットが張り巡らされ、個人が周辺の人々とつながり、自由に情報を行き来させるようになった。情報は、個々人を媒介に伝播していき、世界はまたたく間に均質化していっている。そして、すべての個人が自由にそしてかんたんに情報を発信でき、その情報が同じように個々人を媒介に世界へと伝播していくため、世界は、またたく間に変容もしていく。
もっとみるAurora Lights III, Aurora Vortex
teamLab, 2019, Light Sculpture - Fog, Sound: Hideaki Takahashi
空間の中心には、光の色が混ざり合った光の塊が生まれる。「Light Sculpture - Fog」シリーズ。スモークと光による、曖昧な空間の再構成、曖昧な立体物の構築。曖昧な空間や立体物は動き、そして身体を包み込み、身体を没入させていく。
もっとみる呼応する小宇宙 - 液化された光の色, Dusk to Dawn / Resonating Microcosms - Liquified Light Color, Dusk to Dawn
teamLab, 2020, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi, Production Support: Hirohito Saito (OryZa Design), Shinya Yoshida (SYD INC.)
日の出と共に、ovoid(卵形体)は、周りの世界を映しはじめる。人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、音色を響かせ、自ら立ち上がる。その周辺のovoidも次々に呼応し、同じ音色を響かせながら、連続していく。日の入りと共に、ovoidは、自ら光り輝き出す。人に押されたり、風に吹かれたりして倒れると、音色を響かせ、その音色特有の光を輝かせ、自ら立ち上がる。その周辺のovoidも次々に呼応し、同じ音色を響かせ、同じ光を輝かせ、連続していく。そして、周辺の《呼応する木々》も呼応し、同じ色に変化し音色を響かせながら、変化していく。ovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。ovoidは、光だからこそ発色できる57色の「液化された光の色」で変化していく。
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