Moving Creates Vortices and Vortices Create Movement

teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: teamLab

Moving Creates Vortices and Vortices Create Movement

teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: teamLab

人が動くと、その方向に力が加えられる。その結果、流れが発生する。速い流れが発生すると、そのまわりの流速との差によって回転現象が起こり、渦が生まれる。人の動きが速いほど、強い力がその方向に加えられる。人が止まっていたり、人がいなくなれば、流れは起こらなくなり、空間には何も存在しなくなる。

流体は、無数の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、粒子の軌跡によって、空間上に線を描く。その線の集合をチームラボが考える「超主観空間」によって平面化して作品を描いている。

水の粒子の1つ1つは、動くと非常に短い音を鳴らす。非常に多くの粒子が連続的に動き出すことによって、粒子1つ1つが鳴らす短い音は、連続的な音楽となっていく。

作品は、人々の動きの影響を受けて生まれ、永遠に変化し続ける。

海では、島など複雑な地形が流速差を生み、渦が発生する。渦によって、海底に沈んだ生物の死骸などが巻き上げられ、栄養価の高い海水となる。それを栄養源としてプランクトンが育ち、それを餌とした魚介類が育つ。渦によって海は豊かになっている。

本作品は、National Gallery of Victoriaのコミッションを受けて制作し、同館に永久所蔵されている。また、初回のNGV Triennial (2017 - 2018)に出展されている。