呼応するランプのアレイとスパイラル - ワンストローク / Array and Spiral of Resonating Lamps - One Stroke

teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

呼応するランプのアレイとスパイラル - ワンストローク / Array and Spiral of Resonating Lamps - One Stroke

teamLab, 2021, Interactive Installation, Murano Glass, LED, Endless, Sound: Hideaki Takahashi

人が、高密度に集合しているランプの塊の底にある一番低いランプの下を通ると、そのランプが、強く輝き音色を響かせる。
そしてそのランプの光は、最も近い二つのランプに伝播する。伝播したランプの光は、それぞれ同じように強く輝き音色を響かせながら、最も近いランプに伝播し、同じように連続していく。伝播していく光は、必ず、全てのランプを一度だけ強く輝かせ、それぞれ全てのランプを一度だけ通る二本の光のラインとなり、最後に、起点となった最初のランプから一番遠い場所で出会う。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を感じるだろう。

一見バラバラに配置されたランプは、それぞれのランプから三次元上で最も距離が近いランプに線を引いたときに、一筆書きできる一本のつながった線(unicursal)になるように配置されている。ランプがこのように配置されることによって、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように全てのランプを必ず通り、そして必ず一度だけしか通らない。

ランプの配置に関しては、空間上のランプの配置を数学的に求め、ランプの高さ方向の分布のばらつきと、3次元的な経路(光の軌跡)のなめらかさを定量化し、多数の解に対して評価を行った。

ランプの平面配置は、ランプを吊るために、均一な千鳥配置であり整然としたグリッドになっている。これが一つ目の制約となる。二つ目の制約としてランプの高密度な集合が楕円球の塊になるように設定する。そして全てのランプから、三次元上で最も近いランプに線を引いたときに、起点と終点がつながったたった一本の線(unicursal)になることが三つ目の制約である。

このようなプロセスによって生まれたランプの配置は、一見ランダムのように見えるために、光の軌跡が予測できず飽きないが、実際は、物理的に一番近いものに光が連続していくため、まるで火が燃え移っているかのように自然に感じる。

これは、空間が固定化されていることを前提とした静的な美しさではなく、人々がこのランプに近づくことによって生まれる動的な美しさとも言える。それは、デジタルテクノロジーによって変化そのものを自由に設計でき、人の存在による空間の変化や動きを受け入れた新しい時代の空間のありようである。

ランプシェードは、ムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で制作した。