境界のない群蝶、そして積層された空間 / Flutter of Butterflies Beyond Borders, Layered Ultrasubjective Space

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless

境界のない群蝶、そして積層された空間 / Flutter of Butterflies Beyond Borders, Layered Ultrasubjective Space

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless

無数の半透明の像による『群蝶図』。この群蝶は、外からこの空間に蝶が入って来ることで生まれ、増殖し、空間の中を舞うが、鑑賞者が近づくと死ぬ。


この群蝶は、『グラフティネイチャー』で人々に描かれて生まれた蝶と、『世界は暗闇から始まるが、それでもやさしくうつくしい』で人々によって生まれた蝶が、他の作品のフレームという概念を解き放ち、作品間の境界をなくしながら、他の作品の中をシームレスに飛んで、この空間に入って来た群蝶である。群蝶は、他の作品の中の花に集まるなど、他の作品の状態に影響を受けて飛ぶ。


展示空間に配置した多数のスクリーンと相対的に同じ位置関係で、コンピューター上の3次元空間の作品世界に多数の視点を置き、「超主観空間」によって平面化し、それぞれ視点と相対的に同じ位置のスクリーンに、その平面を配置している。「超主観空間」は視点周辺の空間を切り取るため、展示空間に作品世界の空間が重ね合わされている。


ある来場者がスクリーン越しに、群蝶と重なり合い群蝶に埋もれていく他の人を見た時、その人は、作品世界でも、相対的にその位置で同じように群蝶に埋もれていることになり、ある来場者にとっては、作品世界にその人が存在していることと同等になる。つまり、来場者は、他者にスクリーン越しに見られた時、展示空間だけでなく、作品世界においても、完全に作品の一部となる。


作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。